今回は、「ねずみの初恋」66話の展開予想をまとめました。
66話以前の内容について振り返りたい方は、こちらの「ねずみの初恋」最新ネタバレ考察【完結まで全巻全話あらすじ感想更新】をどうぞご覧ください。
「ねずみの初恋」ネタバレ66話の展開予想
絶望に落ちるねずみ
ねずみは電話越しに碧の声を聞き、胸を撫でおろしました。「無事だったんだ」と。
けれど、それは幻想でした。声の主は碧ではなく、ペトロ。
優しい嘘で織られたその通話に、ねずみは何も疑わず、安堵してしまったのです。
一方、本当の碧はまだ深い眠りの中。いつ目を覚ますか、誰にもわかりません。
もしこの真実がねずみに伝わったら――「救われた」と信じた希望は一瞬で崩れ去るでしょう。
罪悪感に押しつぶされそうになっていた心は、その衝撃で壊れてしまうかもしれません。
そして、もし碧が永遠に目覚めないとしたら……ねずみを待ち受けるのは、優しさも慰めもない、あまりに残酷な現実だけなのです。
記憶喪失になるねずみ
ねずみは、最後の刺客の首をナイフで切り裂いた。
その瞬間、彼の脳裏には、かつて自らの手で碧の首にナイフを突き立てたあの記憶がよみがえる。
重なる光景、重なる罪悪感――ねずみの心の傷は、まるで古傷が再び裂けるように、激しく痛み始めた。
もしこのまま、トラウマによるストレスが限界を超えたら――組織によって仕掛けられていた暗示が作動し、ねずみの「防衛本能」が発動する可能性がある。
そしてそのとき、彼は碧の記憶を――唯一、守りたかったはずの記憶を、自らの手で閉ざしてしまうかもしれない。
大きく動く心
碧からメッセージが届いた瞬間、ねずみの心は大きく揺れ動いた。その動揺が隙を生み、敵に突かれる結果となってしまう。
さらに、刺客の一人を仕留め損ねるなど、これまでには見られなかった失態も重なり、ねずみの弱体化は明らかだった。
その原因は、おそらく――自らの手で碧を傷つけたという深い罪悪感。心の傷が癒えぬままでは、任務どころか、己の存在さえ保てない。
このまま不安定な状態が続けば、ねずみは碧の記憶を強制的に消されるか、最悪の場合、「不完全な殺し屋」として処分される恐れすらある。
だからこそ、碧の目覚めが――ねずみの心を救う、たったひとつの希望なのかもしれない。
次回、最新の「ねずみの初恋」は、こちらの「ねずみの初恋」最新ネタバレ考察【完結まで全巻全話あらすじ感想更新】をどうぞご覧ください。