kindleは、大手通販サイト「Amazon」が提供する電子書籍サービス。紙の質感を再現する技術などを通じ、読みやすさを徹底的に追求しています。
対するrentaは、漫画のレンタルサービスが特徴的な電子書籍サービス。更新頻度の高さや検索のしやすさなどが評価されています。
kindleは活字本、rentaは漫画といった具合に、得意なジャンルだけ見れば差は明確。
しかし、色々な書籍をバランスよく読んでいる人にとって、kindleとrentaは中々に比較しづらい組み合わせといえるでしょう。
そこで本記事では、kindleとrentaのサービス内容を10項目で比較したうえ、「どちらがどういう人におすすめか」を解説していきます。
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「kindleとrenta」はこんな人におすすめ

まずはkindleとrentaについて、それぞれどういう人が利用すべきなのかを解説します。
kindleがおすすめの人

こんな人におすすめ
- 普段からamazonを利用している人
- 定額で読み放題のサービスを探している人
- 1冊でも多くの新書を読みたい人
- アカウントを家族などでシェアしたい人
kindleでは、数百万もの書籍を入手できます。
そのうえ、読み放題プラン「kindle Unlimited」に登録すれば、それらのほとんどを定額で読み漁ることができます。
充実のラインナップを最低限の課金で楽しみたい方にとって、kindleはうってつけのサービスといえるでしょう。
また、kindleではamazonポイントを大いに活用できるため、普段からamazonをよく利用している人にもおすすめです。
Kindleストアまとめ
rentaがおすすめの人

こんな人におすすめ
- なるべく多くの作品を無料で読みたい人
- 運営会社の安全性を重視する人
- スマホやタブレットに関して、比較的古いOSを使っている人
- 支払いにQR決済を使いたい人
rentaは各作品の試し読みページを多めに設けているうえ、巻数単位の無料作品も豊富。
無料利用を前提とする人にとって、rentaほど太っ腹なサービスはそうそう見かけません。
また、rentaはスマホやタブレットの対応OSが幅広いため、中古のモバイル端末を使っている人にもおすすめです。
Renta!まとめ
「kindleとrenta」はこんな人におすすめ
kindle | renta | |
作品の総数 | 〇 | △ |
課金要求度の低さ | △ | 〇 |
kindleとrentaについて、ここまでの内容をまとめると上記の通り。無料で楽しめる範囲は、rentaの方が間違いなく広いといえるでしょう。
もちろん、kindle Unlimitedの対象作品に限定して比較する場合は、kindleの方が明確にお得です。
しかし、メディアミックス化するような話題作のほとんどは、このどちらにも含まれていません。
そのため、kindleとrentaを選び分けるには、作品数と料金面以外にも目を向ける必要があります。
kindleとrentaを8項目で徹底比較

比較項目 | kindle | renta |
①運営会社の安全性 | △ | 〇 |
②登録料・月額料 | △ | 〇 |
③初回特典 | 〇 | △ |
④品揃え | 〇 | △ |
⑤セール・キャンペーン | △ | 〇 |
⑥ポイント還元率 | △ | 〇 |
⑦利用できる端末数 | 〇 | × |
8支払い方法 | △ | 〇 |
各項目における評価は上記の通り。「〇」の数だけ見れば、rentaの方が倍近く上回っています。
しかし、実際には僅差の項目が多いうえ、品揃えや端末数に関してはkindleの方が圧倒的に勝ります。
それでは、各比較の内訳を見ていきましょう。
①運営会社の安全性
運営会社の事業規模比較 | kindle | renta |
運営会社 | Amazonジャパン | パピレス |
従業員数 | 9393名(2020年10月時点) | 134名(2022年3月時点) |
資本金 | 約1千万円 | 約4億1千万円 |
親会社 | Amazon | なし |
kindleを提供するのは、世界的な通販サイト「Amazon」を運営する企業。
本国の売上は日本円で50兆円を超えており、今後数年で経営が揺らぐことは考えられません。
ただし外国企業の常として、経営不振に対するサービス終了の判断は比較的早いと思われます。
また、プライバシー面においても若干の懸念があります。なぜなら、Amazonでは2019年に注文履歴の流出騒動が発生し、推定11万件のアカウントが被害に遭ったといわれているからです。
関連記事Kindleストアはサービス終了の可能性はある?3つの観点から考察
一方のrentaは、親会社を持たない直営型の電子書籍サービスです。
事業内容も電子書籍を専門としており、すなわちrentaの売上が社運を左右するため、サービス終了にはそうそう至らないと考えられます。
また、運営会社のパピレスは1995年から電子書店を営んでいるにも関わらず、2022年現在まで情報漏洩のようなトラブルは一切確認されていません。
以上のことから、運営会社の安全性ではrentaに分があるといえるでしょう。
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②登録料・月額料
アプリ利用料金比較 | kindle(Unlimited含む) | renta |
登録料・利用料(税込) | 月額980円 | 無料 |
ポイント料金 | 100~500,000円 | 100~11,000円 |
ボーナスポイント | 最大12,500ポイント(※) | 最大1,000ポイント |
無料作品 | あり | あり |
kindleとrentaの基本的な料金プランは上記の通り。(プライム会員が50万円をチャージし、還元率2.5%の適用を受けた場合)
kindleの読み放題プラン『kindle Unlimited』は、200万冊以上の書籍が月額980円(税込)で読み放題となるサービスです。
対象作品を読むぶんにはポイントを使う必要がないため、複雑な料金システムが苦手な人でも気軽に利用できます。
またUnlimitedプランを登録しなくとも、Amazonアカウントさえあれば、ストアで書籍を購入することは可能です。
ただし無料作品となるとラインナップが急に乏しくなるため、一切お金を掛けずに電子書籍を利用したい、という方にはkindleをおすすめできません。
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対するrentaは、会員登録が無料なうえ、全作品に試し読みが設けられています。
また、「誰でも無料」や「会員無料」といったカテゴリーでは、5000タイトル以上の対象作品を巻数単位で無料閲覧することが可能です。
よって、アプリを導入するうえでの金銭的ハードルは、rentaの方が少ないといえるでしょう。
③初回特典
kindle | 30日間無料体験or2か月99円キャンペーン |
renta | 50%OFFクーポン(有効期間1週) |
kindle Unlimitedでは初回登録時に限り、「30日間無料体験」と「2か月99円キャンペーン」のいずれかを利用できます。
単純な割引率は99円キャンペーンの方がはるかに上ですが、あくまでも出費を控えたい場合は、体験利用だけして30日以内に解約するのも一手です。
それに対し、rentaの初回特典は50%OFFクーポンのみ。漫画アプリによくある、ポイントプレゼントの類もrentaには用意されていません。
よって初回特典に限定すると、コスパの高さはkindleの方が大きく勝るといえるでしょう。
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④品揃え
作品ラインナップ比較 | kindle | renta |
作品数 | 700万点以上 | 90万点以上 |
独占(先行)配信数 | 1,000タイトル以上 | 6,000タイトル以上 |
kindleの作品数は、総数だけ見れば間違いなく業界最高峰。
読み放題の対象書籍だけで200万点以上、購入のみの書籍を合わせて700万点以上のタイトルを取り揃えています。
その反面、独占作品の数は少なく、有名タイトルの先行配信などもありません。
また、ラインナップの多くは、小説やビジネス書といった漫画以外の書籍です。
一方、rentaでは漫画や雑誌をメインに、レンタル作品と購入作品あわせて100万点近くを配信しています。
また、独占・先行配信のラインナップに関しては、kindleよりはるかに豊富です。
ただし、作品ジャンルは割とBLに寄っており、どちらかといえば女性向けのラインナップです。
いずれのラインナップも個性がはっきりしているため、基本的にはご自身の好みのジャンルに応じて選ぶのがベストです。
とはいえ、シンプルに品揃えだけで評価するなら、kindleの方が圧倒的なのは間違いありません。
⑤セール・キャンペーン
<kindleの限定キャンペーン一例>
- kindle本ストア10周年キャンペーン(対象作品が最大50%OFF)
- kindleマンガ月間(対象ジャンルの作品が最大50%OFF)
- kindle本まとめ買いキャンペーン(5冊購入毎に10%ポイント還元)
kindleでは割引キャンペーンが定期的に実施されており、その割引額も最大50%と中々にお得です。
また、まとめ買い時に追加ポイント還元を受けられる期間もあり、こちらはベストセラーをはじめとした有名タイトルも多く対象に含まれます。
ただし、読み放題プランに関しては、初回特典以外に目立ったキャンペーンがありません。
<rentaの限定キャンペーン一例>
- 26周年キャンペーン(最大26%ポイント還元+全巻プレゼント抽選)
- ニコニコカドカワ祭り2022(100ポイントレンタル+購入時50%OFF)
- 文庫アイリス新刊配信キャンペーン(対象作品を最大50%OFF)
対するrentaは、レンタルと購入の双方でバラエティ豊かなキャンペーンを展開しています。
また年に何度か、全巻プレゼント抽選のような大盤振る舞いを実施している点も魅力です。
もちろん、各文庫の新刊発売に合わせた割引など、平時のキャンペーンにも抜かりはありません。
いずれの電子書籍サービスも、キャンペーンの割引率や実施頻度は非常に優秀です。
しかし、周年をはじめとした特別なキャンペーンが豪華な分、rentaの方がよりお得といえます。
⑥ポイント還元率
<kindle>
- Amazonギフト券の現金チャージ:10万円=102,500ポイント(還元額2,500ポイント)
- 書籍購入時の還元額(還元率1%の場合):1,025ポイント
- トータル還元額:2,500+1,025=3,525ポイント
- 還元率:3,525÷100,000≒3.5%
kindleで使えるAmazonポイントは、一般的な漫画アプリの課金ポイントに比べると、基礎還元率は少々低めです。
初回チャージ時に1,000ポイント、Amazonクレジットカード発行時に5,000ポイントの還元をそれぞれ受けられますが、それらを加味してもrentaには届きません。
しかし、厳密には書籍によって購入時の還元率が異なります。高還元率の商品に的を絞れば、実質半額以下で購入することも不可能ではないでしょう。
<renta>
- ポイント購入:10万円=110,000ポイント(還元額10,000ポイント)
- (ブロンズ会員帯):14,999×0.01≒150ポイント
- (シルバー会員帯):(49,999-15,000)×0.02≒700ポイント
- (ゴールド会員帯):(110,000-50,000)×0.03=1,800ポイント
- トータル還元額:10,000+150+700+1,800=12,650ポイント
- 還元率:12,650÷100,000≒13%
対するrentaは、ポイントチャージの段階で、すでにkindleの総還元率を上回っています。
さらに、当月含む直近3か月のポイント使用量が一定値を超えるたび、書籍購入時の還元率も増えていきます。
なお、使用量がゼロだとしてもブロンズ会員の1%還元は適用されるため、会員登録したばかりの人でも割引の恩恵を受けることは可能です。
よって、ポイント還元率で選ぶなら、rentaの方が安定してお得感を味わえることでしょう。
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⑦対応デバイス
kindleの対応デバイス | rentaの対応デバイス | |
PC | Windows 8以降Mac OS X 10.14以降 | Windows 8.1 / 10Mac OS X全般 |
スマホ・タブレット | iOS14.0以降Android 9.0以降 | iOS 10.0以降Android 6.0以降 |
電子書籍リーダー | 各種kindle端末、楽天kobo、Likebookなど | なし |
kindleをスマホやタブレットで読む場合、rentaより3〜4世代ほど新しいOSが必要です。
しかし、電子書籍リーダーという選択肢があるぶん、対応デバイスそのものは比較的幅広いです。
一方のrentaは、スマホ・タブレットの対応OSが非常に豊富。しかしその反面、Windowsについては2種類のOSしかサポートしていません。
まとめると、kindleはPCや電子書籍リーダー、rentaはスマホやタブレットでそれぞれ利用するのが最適です。どちらがより導入しやすいかは、あくまでも人それぞれといえるでしょう。
⑧利用できる端末数
同時ログイン可能な端末数については、もはや比較の必要もありません。なぜならrentaでは、同じIDで複数のデバイスからログインすることが不可能だからです。
それに対し、kindleでは同じ本のダウンロードおよび閲覧を、最大6つのデバイスで同時に行えます。
よって、電子書籍サービスを家族で共有したい場合、必然的にkindleを選ぶことになるでしょう。
関連記事家族で電子書籍アカウントを共有する方法【違法ではありません】
⑨画質
電子書籍サービスの画質を決めるのは、1データあたりのファイルサイズです。
kindleの場合は、商品ページの登録情報にて、ファイルサイズをKB単位でチェックできます。
しかし、rentaにはファイルサイズの表記がないため、kindleとの比較は不可能です。
ただ、実画像で比較しているいくつかのサイトを見る限り、両者の画質差はほぼありません。
関連記事【令和最新】電子書籍ストアの画質を11社で徹底的に比較【結論、ebookjapanがおすすめ】
⑩支払い方法
<kindle>
- クレジットカード
- デビットカード
- 携帯キャリア決済
- Amazonギフト券・Amazonポイント
- Paidy(後払い)
<renta>
- クレジットカード
- 携帯キャリア決済
- QR決済サービス
- 電子マネー決済
- プリペイドカード
- コンビニ支払い
kindleの支払い方法で特徴的なのは、Paidyによる後払いが可能な点。手元にお金がない状況でも、気になる新刊をすぐに読むことができます。
一方のrentaは、支払い方法が豊富です。
中でもQR決済は、各社とも独自のポイント還元を実施しているため、本をお得に楽しむチャンスがさらに広がります。
総合的に見れば、支払い方法はrentaの方が充実しているといえるでしょう。
まとめ:kindleとrentaを8項目で徹底比較

以上、kindleとrentaの違いを一通り解説させていただきました。
電子書籍に興味のある方は、kindleとrentaの2つを筆頭に、様々なサービスを検討してみてください。